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仮面舞踏会

東野圭吾さんの『マスカレード・ホテル』読みました
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最近の作品の中で一番好きです。
ホントおもしろかったです

 都内で起きる連続殺人事件、謎のメッセージ。
 次の現場と予想されるシティホテルに、事件を未然に防ぐべく
 数人の刑事がホテルマンに扮し潜入捜査に乗り出します・・・

 フロントクラークに配置される新田刑事。
 どこから見ても刑事にしか見えない彼を“ホテルマン”へと教育するのが、
 完璧に仕事をこなすホテルクラークの山岸尚美。

この二人の掛け合いが実におもしろく、
「なんで俺が」とふてくされていた新田刑事が
立派な(?)ホテルマンへ』変貌していく過程も見ものです024.gif

事件の核心に迫るまでに起こる、ホテルの日常のエピソードも
楽しい読み物となっています。



宮部みゆきさんの『チヨ子
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こちらはファンタジーとホラー5編が収録されています。
今まで未収録だった作品ばかりで書かれた時期もまちまちです。
それが文字通り<いきなり文庫>化されたわけです。
宮部作品はいつもどこか懐かしく切なく感じますね。 
仮面をかぶって“人生を演じている”人がたくさん出てきます。



東野作品にも<いきなり文庫>のサスペンス小説『白銀ジャック』がありますね。
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これはスキー場が舞台でおもしろかったので
ご興味があったら読んでみてください。

新作を単行本でなく、文庫版で出版するので<いきなり文庫>と謳われるわけです。
普通は単行本が文庫化されるまでに3年ほどかかります。
それを早く、安く、読者が楽しめるようにと
「文芸書は文庫を主流にすべき」と東野さんが自ら提案されたそうです。

ただ文庫は単行本より安いので、作家は収入減になります。
また直木賞などの文学賞候補にもなりにくいそうです。
そんなデメリットの中、<いきなり文庫>化を率先してくださる
作家の皆さまには感謝しています。

なんといっても文庫は手に取りやすいし持ち運びも便利ですものね

『マスカレード・ホテル』のほうは単行本ですが、
こちらも読む価値十分で~す(*^_^*)

読書って色んな世界を見られて本当に楽しい。
皆さまもパラレルワールドをのぞいてみませんか?  

 プリザーブドフラワー教室・パフュームデラローズ
by takai15kepu | 2011-11-14 19:43 | おススメ図書

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