人気ブログランキング |

夢に届く場所

雫井脩介さんの『つばさものがたり』を読みました

お話の軸は26歳のパティシエール、小麦と甥っ子の叶夢
叶夢にしか見えない天使、レイ

不治の病で命の期限を告げられた小麦の、ケーキショップ開店の奮闘記・・?
とは少し違う・・・
天使が見えると言い張る、まだ言葉もおぼつかない叶夢は
本当に発達障害なのか?・・という話でもない。
翼があるのに飛ぶ練習をしている口の悪い、レイ・・天使はいるのか?

この本は、そんなありきたりの展開ではありませんでした。
前半は周囲に病気を隠して生きる小麦に、
私は、息苦しくてつらくなりました002.gif

読みながら--人って、こんなに頑張れるのかな?って思いました・・・
この重い気持ちが、読むにつれだんだん軽くなっていきます。
>が編みあげられるにしたがって。

読み終えて大号泣するのではなく、涙が一粒、頬を伝う本です。
静かに感動したい方にお薦めです
c0222486_23293654.jpg



本の話はここまで。
『つばさものがたり』にずっとオーバーラップしていた人の話を・・・

・・その人は誰もが羨む大きな翼をもっています。
ある日、広い美しい海上を飛ぶのに疲れて、岩浜に降り立ちました。
ほんの少し翼を休めたかっただけ――

突然、石油タンカーが座礁し、あたり一面は流出した原油の海。
ウトウトして、ふと目を覚ましたときには、その美しい翼は油まみれになり、
重くて羽ばたくことができません。

原油回収・清掃作業には、膨大な時間と、費用と、人手がかかります。

太陽が降り注ぐ中、夢が待つ青空をみつめながら・・・
あるいは真っ暗やみの中、夜空を見上げながら・・・

がんじがらめになったその人がある日、つぶやきました・・・

---本当に自由になりたいのなら・・・
             翼は切ってしまおう---





 原油汚染された海鳥って、たくさんのボランティアが一羽一羽、羽を洗うそうです。
ならば私も手を挙げましょう。

--翼を切るのは一瞬でできるから、よく考えてみてください。

油まみれの羽ばかり見てないで、
顔をあげて、あたりを見渡してみてください。

きっと気がつくはず。

  待ってるよ・・・あなたはひとりじゃない


 プリザーブドフラワー教室・パフュームデラローズ
by takai15kepu | 2010-11-22 23:39 | おススメ図書