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言葉の海を照らす

お天気の週間予報では、
あと一週間もすると残暑とはさよならだそうです。

東京を闊歩する女性たちはすでに、薄手ニットにブーツでしたよ。
おしゃれは<先取り>と<忍耐>ですね016.gif


お話しは変わって、最近の私の読書傾向として、
新たな作家作品を開拓中です。
読んだ本まとめておきますね。


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ペトロ 今野 敏さん
 高名な考古学者の妻と弟子が相次いで事件に巻き込まれ、
 それぞれの現場には異なるペトログリフが残されていた。
 日本の神代文字とメソポタミアの楔形文字・・・
 教授と刑事の異色コンビが真相に迫ります。
 推理小説なのですが、飄々とした“教授”がいい味出してます(*^_^*)


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太陽は動かない 吉田修一さん
 新油田開発利権争いの渦中で起きた事件・・・
 簡単にいうと産業スパイのお話です。
 ワールドワイド、スケールが大きいので映画化したら面白そうです。
 作者はあの『悪人』を手掛けた吉田さんです。
 (妻夫木くん、かっこよかったな



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竹島 門井慶喜さん
 偶然にも8月の初めに手にとりました。
 領土問題が激化する直前に読み終わっていたので、
 純粋に<読み物>として楽しめた作品です。
 なぜならこれ、ブラックユーモア小説なので・・・
 読み終えて
 <これ位みんなが肩の力を抜いていたら、問題解決の糸口になるのでは?>
 と思ってしまいました・・・


言葉の海を照らす_c0222486_1025422.jpg舟を編む 三浦しおんさん
 秋の読書に一冊お薦めするなら“これ”です。
 15年という歳月をかけ、一冊の辞書を世に送り出した編集部と、
 それに関わった人々のお話しです。
 一生懸命に辞書作りに取り組む人々の
 日常が綴られているだけなのですが、
 とても面白く心に響きます。
 派手さはありませんが、心に沁みわたる良い本だなと思います。

 三浦さんは言葉の選び方・使い方もとてもステキです。
 ~太古から未来へと綿々とつながる ひとの魂を乗せ、
     豊穣なる言葉の大海をゆく 舟を。~



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トガニ 孔枝泳(コン・ジヨン)さん
 韓国の聴覚障害者学校の生徒達が、
 教師達に暴行・虐待された実際にあった事件をもとに書かれました。
 <トガニ>は韓国語で<るつぼ>の意味です。
 逃げ場のない閉鎖された世界で起きた凄惨な事件・・・
 弱者は泣き寝入りするしかないのか?あまりのことに怒りを感じました。
 俳優のコン・ユさん(ドラマ・コーヒープリンス1号店のハンギョルさんです)
 主演で 映画化されました061.gif

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ロスジェネの逆襲 池井戸 潤さん
 大規模な企業買収、銀行とその子会社との対立やかけ引き。
 ゾクゾクしたり、ハラハラしたり、あっ!と思ったりの連続です。
 人気シリーズの3作目で、とても面白かったです。
 主人公の半沢直樹・・・仕事ができる男です!
 本当にかっこいいです


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『週末のセッション』 伊園 旬さん
 月曜日、それぞれ災難に見舞われた4人の男達が、
 それを回避すべく次々と罠をしかけていく一週間のお話しです。
 
 エピローグが笑えます・・・
 やっぱりね。本当に―――のは・・・?003.gif



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ドミノ 恩田 陸さん
 
 些細な出来事がやがて大騒動へ・・・
 とてもスピード感があるパニック・コメディです。

 人と人は関わり合って生きてるって実感します。
 【すべての偶然は必然である】
 ドミノが次々と倒れていく爽快感をぜひ!


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残穢小野不由美さん
 小野さんといえば<ホラー
 あまりに暑いので、涼しくなろうと思って037.gif

 人が居付かない家、怪奇現象・・・
 土地に纏わる過去を調べるうちに浮かび上がる<恐怖>!!

 やはり夏はホラーですね。ホラー映画も好きです061.gif
 豆知識ですが、 小野さんの旦那様は推理作家の綾辻行人さんです016.gif
                         お二人でいつもどんなお話しをされてるのか考えると、
                         それはそれでゾクゾクしますね(*^_^*)


そして読み終わったばかりの2冊
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百年法 山田宗樹さん
 上下巻からなる書き下ろしのSF大作です。
 これはできたらみなさんに読んで頂きたい作品です。
        ⇒⇒⇒ 詳しくはこちらWeb KADOKAWA『百年法』 
 現在より少し先の未来・・・
 厳密には1945年、太平洋戦争終結から始まるパラレルワールドのお話。

 人間はHAVIという不老不死の技術を手にいれた。
 だが法律により、HAVIを受けた100年後には死ななくてはならない・・・

 日本の現状や未来、政治家を始めとする権力者の思惑、
 一部のありのままに現実を生きる人達、色々な要素がからみあって、
 目が離せません。
 長編なのにどんどん読めます。

 読んでる間<日本はこれでいいの?>って
 問いかけられている気がしました。
 架空の物語の中に、近い将来直面する真実が見え隠れしています。
 “今どうするべきか考えて”と
 山田宗樹さんは訴えているのでは?
 ホントに考えさせられましたね~。

 この方の他著作には、大ベストセラーの
 『嫌われ松子の一生』があります。 
 これもおもしろいお話でしたね024.gif


読書で世界を広げる。
多くの作家に触れて<本を読むこと>の楽しさを
再認識しました
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                          フラゴナール<読書する女>

 プリザーブドフラワー教室・パフュームデラローズ 
by takai15kepu | 2012-09-16 12:57 | おススメ図書

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