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2011年 02月 23日 ( 1 )

・・・風評

今日は暖かくよい天気で素敵な一日でした

パソコンも直ったし024.gif


齋藤智裕さんの『KAGEROU
良くも悪くも、とても話題になっているので読んでみました。
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 無職で借金まみれの<ヤスオ>は、ある日、廃ビルから身を投げようとしますが、
 黒い服の見知らぬ男に引き止められます・・・

ミステリーかサスペンスかと読み進めるうちに
物語は意外な展開をしていきます。
社会問題を織り交ぜながらも、読み終えたら
ファンタジー小説だと思いました。

ポプラ社小説大賞を取ったこの作品は、受賞直後から評価が
二極化していますね。
とくに「おもしろくない」とバッシングしている人たちのパワーには
圧倒されます。

作者の齋藤さん―――水嶋ヒロさんですね―――
必要以上にひどく批判されてお気の毒な気がします。
イケメン俳優・帰国子女・慶応大学卒・身長180センチ・高校時代のサッカー選手としての活躍など・・・
華やかな経歴が逆に妬まれてしまったのではないかと思います。

私は普通におもしろかったけどな・・・
肩を持っていると思われると困るのであえて、お断りしておきますと
私は、水嶋ヒロさんのファンではありません。


KAGEROU』はページ数も少ないので、簡単に読めて楽しめました。
確かに変わった表現のところはあります。文章が“粗っぽいな”と思うところも。

たとえば車がゆっくり走りだすところを
  <クルマは、温めたフライパンの上を滑るバターのように>走り出した

美しい少女を
  <セロファン紙の上に水彩で描かれた肖像画のように
    儚げでなにより美しかった>

それから、
  <フェルメールが描いた肖像画のように>
  <まるでダリの絵のように>

といったすでに確立しているイメージをそのまま使用している箇所も
気になりました。

とは言え、ここまで批判されたのは、
出版を急ぎすぎた出版社のせいではないかと思うのです。

新人賞を取った本の最終ページによく
「発刊にあたり、大幅に加筆・修正しました」という断り書きがあります。
この本にはありません。

『KAGEROU』は受賞から発売まで一カ月ほどしかありませんでした。
もっと丁寧に推敲を重ねて、時間をかけてから出版していたらと思うと
残念です。
面白いテーマだったのに・・・


今回の件は勉強になりました。
読まずに「つまらないってさ」という意見に惑わされて
「つまらないらしいよ」と伝わっていく<怖さ>を感じました。

人の意見は参考までに、
最後は自分の目でしっかり見ることが大切なのかもしれませんね。


 プリザーブドフラワー教室・パフュームデラローズ
by takai15kepu | 2011-02-23 22:38 | おススメ図書 | Trackback